久しぶりに山歩きがしたくなり、陣馬山に登ってきました。陣馬山は標高857メートルとそれほど高い山ではありませんが、山の自然を楽しむことが出来ました。
「人の一生は重荷を負うて、遠き道を行くがごとし」これは徳川家康が残した言葉だと言われていますが、確かに旅と人生にはいくつかの共通点があります。
一歩一歩順調に進むときがあれば、壁に直面し、頑張ってもなかなか先に進めず、出発点に逆戻りしてしまったように感じる日もあります。自分の弱さに泣く日があれば、世間の冷たい逆風に苦しめられることもあります。しかし、困難を乗り越えて目的地にたどり着いたとき、大きな達成感と喜びを体験することが出来ます。
聖書の次の言葉に、とても心励まされたことがありました。
さあ、わたしがお前の傷を治し/打ち傷をいやそう、と主は言われる。人々はお前を、「追い出された者」と呼び/「相手にされないシオン」と言っているが。主はこう言われる。見よ、わたしはヤコブの天幕の繁栄を回復し/その住む所を憐れむ。都は廃虚の丘の上に建てられ/城郭はあるべき姿に再建される。
(旧約聖書 エレミヤ30:17,18 新共同訳)
傷がなかなか癒えず、周囲からの様々な声に苦しむときも、神様は私たちの癒しと回復を願い、そのために働いていてくださるのだという、神様の真実に心励まされます。出口がなかなか見えてこない試練や、困難のただ中にあっても、目の前の現実だけに心を向けるのでなく、信仰によって、それらの現実の向こう側にある神様の真実にすがるとき、心にスッと光が射してくるような希望を受け取ることが出来るのではないでしょうか。人生の厳しい山道を進んでいるあなたが、神様の言葉に力づけられて、無事に目的地にたどり着くことが出来ますように。
※写真:陣馬山登山道で。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋