私たちの教会では、毎月第二金曜日の夕方にべスパーをしています。日によって集まる人数は違いますが、回を重ねるごとに、少しずつ参加者同士の交わりが深まっているのを感じます。夕方5時に教会に集まり、讃美歌を歌って、それぞれがどんな1週間を過ごしたか、語り合います。その後、みんなで聖書を読み、その箇所から受けた恵みや疑問に感じたことなどをシェアします。聖書の学びの後は食事です。美味しい食事をいただきながら、色々な話に花が咲きます。
べスパーを通して、「一緒に食事をすること」「一緒に聖書を読むこと」は、非常によい交わりの機会になることを改めて実感しています。いままで気がつかなかったお互いの色々な面を発見し、べスパーを通じてお互いを身近に感じられるようになっています。
そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食事をし、神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである。
(新約聖書 使徒言行録2:46,47 新共同訳)
この聖句を読むと、初代教会でも「一緒に食事をすること」「共に神様を礼拝すること」に、力を注いでいたことが分かります。パウロは「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマ12:15)と勧めていますが、「一緒に食事をし、神様を礼拝する」ことは、「喜びや悲しみを分かち合う」ことにつながっていくのではないかと思われます。
「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、教会に集まり、食事や聖書の学びを共にしながら親しい家族のような交わりの輪を広げていきたいと願っています。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋