今年も8月15日がやってきました。今年は特に終戦から70年の節目の年であるということ、また安全保障関連法案が審議されていることもあり、「平和」について特に考えさせられる夏になっています。
新共同訳聖書を調べてみると、「平和」という言葉が、旧新約合わせて218回使われています。「平和」は、聖書の中心的なメッセージだと言えるでしょう。
「平和」と訳されている「シャローム」(ヘブル語)と言う言葉は、単に戦争がない状態を指すだけでなく、平安・繁栄・健康・和解などの意味を含んでいます。
1945年8月15日に戦争が終わって以来70年、日本は戦争を体験していません。しかし戦争はなかったとしても、この70年が本当の意味で「シャローム」ではなかったことをわたしたちは知っています。
本当の平和は、ただ神からのみもたらされるものであり、それはキリストの再臨によって完全に実現されるものであることを覚えたいと思います。そして、わたしも自分が置かれた場所で「平和を実現する者」として生きていきたいと願っています。
【「平和」についての聖書の言葉】(いずれも新共同訳)
「平和を実現する人々は、幸いである」マタイによる福音書5:9
「どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。」ルカによる福音書10:5
「イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、『あなたがたに平和があるように』と言われた。」ルカによる福音書24:36
「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」ヨハネによる福音書14:27
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋
※写真は、先日訪れた沖縄県今帰仁村の海です。