兼任の八王子教会で、今年も夏休み聖書学校がもたれました。今年はゲームの時間に「追跡ミニ探検」をしました。
「追跡ミニ探検」とは、数人ずつのグループに分かれ、用意された「指令書」(コースの手がかりになる写真が掲載されているプリント)を元に、教会の近くの定められたコースを歩きながら全11問の質問に答えるというゲームです。
最初の問題は割と簡単でしたが、その後は難問が続き、同じグループの子どもたちと頭を抱えながらコースを回りました。最後まで答えが分からなかった問題がいくつかあり、悔しくてすっきりしない気持ちを抱えてゴールしました。
全員が教会に戻り、先生が「答え合わせ」をしてくれました。
先生が「この問題の答えが分かった人?」と聞くと、正解がわかった人たちは自信たっぷりに「はい!」と答えます。あれだけ考えたのに答えが分からなかった人たちも、正解が発表されると「なるほど!」「そうだったのか!」という反応でした。
私はこの「追跡ミニ探検」は、少し大げさかもしれないけど、人生の縮図のように感じました。
私たちも、それぞれの人生の中で、たくさんの「問題」が出題されます。
答えがすぐに分かるものもあれば、どんなに考えてもそのときには答えが分からない問題もたくさんあります。
でも、「答え合わせ」のときが用意されていて、そのとき、自分が経験した出来事の本当の意味を知ることが出来る。聖書の中に使徒ペテロの次のような言葉があります。
「今、初めて本当のことが分かった。主が天使を遣わして…わたしを救い出してくださったのだ」
(新約聖書 使徒言行録12:11 新共同訳)
悩み、苦しみ、病、理不尽・不条理に感じられる様々な現実…それらの意味が明らかにされて「今、初めて本当のことが分かった!」と神様に感謝することのできる日が一日も早く来ますように。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋
※昼食はみんなで流しそうめんを楽しみました。