今週、ADRAJapanのネパール駐在スタッフの方による一時帰国報告会、「ネパールの『今』をお伝えします」に出席しました。
この地震によって8000人以上の方が犠牲になり、79万棟の建物に被害を受け、800万人が住まいを失いました。そのネパールで、ADRAが様々な支援をしている様子を知ることが出来ました。
「よその国からきた自分たち援助団体が1から10まですべてを援助するのではなく、ネパールの人たちが自信と誇りをもって自立していくために、黒子に徹して後からサポートして行きたい」というお話を聞いて、非常に考えさせられました。
ペトロは言った。「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」そして、右手を取って彼を立ち上がらせた。
(新約聖書 使徒言行録3:6,7 新共同訳)
倒れている人を立ち上がらせる働きが必要とされています。
ただ立ち上がらせるだけでなく、その人が「自立」できるようにサポートすること。自然災害に遭った方々に対してだけでなく、私たちが周りの方々と接する際にもあてはまる大切なことではないでしょうか。
ペテロは生まれつき足の不自由な人に、彼が求めてきたお金は与えず、「キリストの名によって立ち上がる」手助けをしました。
自分の足で立ち上がったこの人は、神様を讃美しながら神殿に入っていきました。
私たちが神様を信じていることが、何らかの形で、傷つき倒れている人の「自立」の助けにつながるようなものでありますように。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋
※写真は、学生時代にネパールで診療所建築のボランティアに参加したときのものです。