自分の心を守れ

1月から3月まで、私たちの教会では旧約聖書の「箴言」から学びました。「箴言」には考えさせられる言葉がたくさんありましたが、私が一番心に残ったのは次の言葉でした。


 

20150328自分の心を守れ何を守るよりも、自分の心を守れ。

そこに命の源がある。

曲がった言葉をあなたの口から退け

ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ。

目をまっすぐ前に注げ。

あなたに対しているものに

まなざしを正しく向けよ。

(旧約聖書 箴言4:23~25 新共同訳)

 


「自分の心を守る」とは、自分本位に生きることではありません。自分に都合の悪いことに目を閉ざすことでもありません。私たちは時として目の前にある現実の厳しさのゆえに、それを直視するのが辛くなってしまうことがあります。しかし箴言は、「曲がった言葉・ひねくれた言葉を捨てて、目をまっすぐ前に注げ」と教えています。

あなたは「自分の心を守る」ための時間を持てていますか?

「忙」という漢字は「心を亡くす」と書きます。人間は忙しさの中で自分の心を振り返る時間を失い、やがては心を失ってしまうのです。

どんな厳しい現実の中にあってもあなたの心が守られて、喜びと希望をもって毎日を過ごすことができますように。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋