この病気は死で終わるものではない

今週、兼任している八王子教会ではクリスマスコンサート、そして教会員の方の告別式がありました。この機会に多くの方が教会に足を運んでくださいました。

「クリスマス」と「告別式」――全く違う種類の集会ですが、そこにはひとつの共通点があります。それは「死」ということです。

クリスマス…十字架の上で、私たちのために死ぬためにお生まれになったのがイエス様でした。東方からやってきた学者たちの献げものの一つは「没薬」(死者への贈り物)でした。

そして告別式は、故人を偲び、人間の命と死、そして天国への希望を聖書の言葉を通して再確認するために教会が行う大切な式です。

愛する人の死を受け入れるということは大きな悲しみを伴うことです。しかしわたしは今回の葬儀を通して、信仰を全うする生涯を送られた故人への尊敬の念、また式に出席された方々と故人とのあたたかい絆、そして聖書に約束されている天国への希望の素晴らしさを再確認させられました。

イエス様はラザロが死の床にあったとき、次のように言われました。


「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。」(新約聖書・ヨハネによる福音書11:4)


 

聖書は病気や死を、「終わり」ではなく、「神の栄光を20141227この病気は死で終わるものではないあらわす機会」だと教えているのです。神様は確かに、故人の87年の生涯と、その死を通してご自身の栄光をあらわしてくださったと信じます。

2014年も残すところあとわずかとなりました。今もなお、悲しみや困難の中にある方々に神様の平安がありますようにと、心よりお祈りさせていただきます。

 

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会    牧師 伊藤 滋