「大争闘」という言葉があります。争い、闘いという意味ですが、ここに「大」という字がつきますので、ただの争闘ではなく、大きな争闘というわけです。
この大争闘は、聖書を通してその戦いの歴史を見ることができます。では、一体どのような戦いなのでしょうか。聖書は次のように言います。
「わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。」(聖書 エフェソの信徒への手紙6:12
この大争闘は、目に見える相手と直接戦うものではなく、「支配と権威」に関わるものであると言われています。
この世界は、神様が造り、統治しておられました。しかし、その神様の統治に対して不満を抱き、自分こそが世界を支配する権威があると主張して反旗を翻した存在がいました。それが、暗闇の世界の支配者でした。
その支配者は、悪の諸霊とともに神様と神様の統治を望む者たちに戦いを挑みました。その戦いこそが、大争闘と呼ばれる戦いの始まりでした。
この戦いは、神様の支配と権威、または、暗闇の世界の支配者の支配と権威のどちらを認めるのかということが大きな争点となってきます。そして、聖書は、わたしたちもその大争闘の中にいるんだと教えてくれています。
そこで、神様は聖書を通して「わたしのもとに来なさい」といつも語りかけてくださっています。神様は私たち一人一人に、信頼して従って来てほしいと心から望んでおられます。
そのために、神様はイエス・キリストという大事な独り子の十字架の死という出来事を通して、私たちが心から信頼して従って行くことができるようにと真実の愛を示されました。
私たちを造り、愛して下さる神様は、今日も私たち一人一人を招いてくださっています。