三育学院大学の看護宣誓式が行われました。宣誓式は、学生たちが病院の現場に出ての実習に入っていくにあたり、宣誓を行う式です。私は、三育学院大学の東京校舎でチャプレン(学校付牧師)として御奉仕させて頂いていることもあり、少しではありますが宣誓式のお手伝いをさせて頂く機会が与えられました。
三育学院で神学生だったころにも毎年看護宣誓式が行われていましたが
、準備の段階から関わることができたのは初めてのことでした。そして、リハーサルから本番まですぐ近くでこの式を見ることができました。
練習の中で、ある先生が宣誓式とはどのような式なのかというお話をされていました。本来、自分の心の中で決心をすればそれですむものをわざわざ式という形で行うのは、これからの歩みにおいて様々なことがある中で、宣誓をしたということに立ち帰ることで仕切り直しをすることができるためだ、ということを話しておられました。
原点回帰をするということはとても大切なことなのだなと改めて考えさせられました。
「イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたのです。この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。」(聖書 テモテへの手紙二2:8∼9 新共同訳)
パウロさんは、福音を宣べ伝える者として生きるがゆえに、鎖につながれるような人生を送ります。しかし彼は、そんな時こそイエス・キリストのことを思い起こすようにと言っています。この「思い起こす」という言葉は、「いつも思っていなさい」という言葉にも訳されています。聖書は、人生の中でどんな時にあっても、いつもイエス・キリストを思い続けるようにと言っています。