人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい。

休暇をいただいて、野尻湖(長野県信濃町)に行ってきました。豊かな自然の中でゆっくりと過ごして、心身

共にリフレッシュすることができました。「休む」ということについて、聖書に次のように書かれています。

イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。

(新約聖書 マルコによる福音書6:31)

私たち現代人だけでなく、イエス様の弟子たちも忙しい時間を過ごしていました。イエス様は、そんな彼らに「休暇を取ってゆっくりしなさい」と勧められました。しかし、その後の箇所を読んでみると、群衆が弟子たちを追いかけ、先回りをして、弟子たちは休むことが出来ない状況になった様子が書かれています(5000人の給食の奇跡)。

弟子たちには休みが必要だったのに、なぜイエス様は休暇先にまで押し寄せてきた群衆を追い払わず、群衆のために奇跡を行われたのでしょうか。弟子たちの休暇はどうなってしまったのでしょうか。

「休みの予定を入れていても、急なことで予定通り休めなくなってしまうことがあるよ。だからこそ、休めるときにしっかり休むようにしなさい」とイエス様は弟子たちに教えようとされたのかな、と想像します。

イエス様が「あなたがただけで、人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われたように、私たちには休息が必要です。物理的にも精神的にも仕事から離れて、ゆっくりと心身の充電が出来たとき、「やるぞ!」と、新しい気持ちで目の前の事柄に取り組むことが出来るのではないでしょうか?

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋

※写真は、野尻湖畔の散歩道です。