斧を研ぐ

今週、全国牧師会(全牧師が集まっての研修会)が持たれました。

今回の牧師会のプログラムは、私たちセブンスデー・アドベンチスト教会の特徴の一つでもある、聖書が教えている健康についての学びでした。

「学び」というものは楽しいものでもあり、また苦しいものでもあります。それは、自分が知らなかったことを知る喜びであり、また、自分の心に真理が突きつけられる厳しさ、今まで安穏と過ごしてきた自分が変わらなければならないことに気づかされる辛さです。

苦しいことがあるからと言って、学ぶことをやめてしまえば成長はありません。

 なまった斧を研いでおけば力が要らない。知恵を備えておけば利益がある。

(旧約聖書 コヘレトの言葉10:10 新共同訳)

20160625斧を研ぐ切れない刃物で作業をするのはとても危険なことです。切れないので力が要りますし、力を込め過ぎて怪我をしてしまうことがあります。よく研がれた包丁で料理をすると、料理の腕が上がったような気分になります。

あなたは、自分という「刃物」を、定期的に研いでいますか?すっかり切れ味が落ちてしまっているのに力ずくで無理して使い続けてしまってはいないでしょうか。

「自分という刃物を研ぐ」とは、よい状態で働きを続けるため、自分自身のメンテナンスを怠らないこと(学びを続けること・定期的に自分の目的地を確認すること・健康な心身を維持するために定期的に休むこと)なのではないかと思います。

今週も、皆様の心と身体が健やかでありますように。そして切れ味よく、日々の務めを果たすことが出来ますようにお祈りさせていただきます。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋