息子の中学校の体育デー(運動会)に行ってきました。中学生が力いっぱい走って競い合い、心から喜び、また涙を流す姿はとても感動的でした。
聖書の中に「すべてあなたの手のなしうる事は、力をつくしてなせ」(伝道の書9:10)という言葉がありますが、力を尽くして何かに取り組む姿は人の心を動かす力があります。高校野球が人々の心を引き付ける理由も同じ理由ではないでしょうか。
伝道者パウロは、様々な教会に書き送った手紙の中で「走る」と言う言葉をしばしば使っています。
- 「わたしは目標のはっきりしないような走り方をせず、空を打つような拳闘はしない。」(コリント人への第一の手紙9:26)
- 「あなたがたはよく走り続けてきたのに、だれが邪魔をして、真理にそむかせたのか。」(ガラテヤ人への手紙5:7)
- 「このようにして、キリストの日に、わたしは自分の走ったことがむだでなく、労したこともむだではなかったと誇ることができる。」(ピリピ人への手紙2:16)
- 「目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである。」(ピリピ人への手紙3:14)
これらの「走る」という言葉は、いずれも私たちの生き方・目的地に向かって進んでいく姿勢をあらわしています。
「わたしは戦いをりっぱに戦いぬき、走るべき行程を走りつくし、信仰を守りとおした。」(テモテへの第二の手紙4:7)
人生の最後に、自らの一生を振り返ってこう言える人は本当に幸せな人ではないでしょうか。人との比較ではなく、自分が神様から与えられた道のりを最後まで走り抜いた!と心から喜んで言うことが出来る、そんな生き方をしたいものです。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋
※写真は北浦三育中学校体育デーの様子です(撮影:渡辺孝行)。
※引用聖句はすべて口語訳より。