お笑い芸人のイモトアヤコさんが自身の出版記念イベントで、こんな話しをしていました。
「なんでそんなに頑張れるのですか?」「なんでそんなに険しい山に登ったりできるのですか?」という質問をよくされます。そのたびにわたしは “It’s my job!” (仕事だから!)と答えています。「これが私の仕事なんだ!」と覚悟を決めることで、きつい仕事にも取り組むことが出来るのだと話しておられたのが、非常に心に残りました。
考えてみると、私たちには職業としての「仕事」だけに限らず、人としてそれぞれに与えられている役割があります。自ら買って出たい!と思える「仕事」もあれば、なんで私がこんなことしなきゃいけないの?と呟きたくなるような不本意な「仕事」もあるでしょう。イモトさんのこの言葉には、どのような「仕事」に対しても前向きに取り組むためのヒントがあるような気がしました。
わたしが天から降って来たのは、自分の意志を行うためではなく、わたしをお遣わしになった方の御心を行うためである。わたしをお遣わしになった方の御心とは、わたしに与えてくださった人を一人も失わないで、終わりの日に復活させることである。わたしの父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることであり、わたしがその人を終わりの日に復活させることだからである。」
(新約聖書 ヨハネによる福音書6:38~40 新共同訳)
イエス様は父なる神様からご自分に託されていた働き、すなわち全人類の罪を背負って十字架上で死なれる、という「仕事」から逃げることはされませんでした。それは私たちの想像を絶するほど厳しく、恐ろしい道だったことでしょう。しかし、イエス様は私たち人間に救いを与えるために、この「仕事」を引き受けてくださったのです。
イエス様はご自分の「仕事」に徹する生涯を歩まれました。
あなたの「仕事」は何でしょうか?そしてあなたはいま、その「仕事」にどんな気持ちで取り組んでおられるでしょうか?
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋