しっかりと根を張って生きる

20151107しっかりと根を張って生きる②プランターの花を植え替えました。日々草やサルビア、マリーゴールドなど、夏の花がまだ咲いていたので植え替えを躊躇する思いもあったのですが、園芸の先輩である父に相談したところ、次のようなアドバイスをもらいました。

「冬の花の苗は早めに植えたほうが、厳しい寒さが来る前にしっかりと根が育つから、寒さにも強くなる。」

それまでは「夏の花がまだ咲いているからもったいない」「できるだけ夏の花をもたせて、枯れたら植え替えよう」と考えていたのですが、父のアドバイスによって考えを改めることが出来ました。

植物の根の部分は、通常人目につくことはほとんどありません。しかし、根が健康に育っていなければきれいな花を咲かせることも、冬の厳しい寒さに耐えることも出来ません。ふだん目につく部分だけが大事なのではなく、目には見えない部分こそが肝心なのです。

イエス様は「種まきの譬え」の中で、次のように言われました。


 石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ喜んで受け入れるが、自分には根がないので、しばらくは続いても、御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう人である。

(新約聖書 マタイによる福音書13:20,21 新共同訳)


 

「根がないので、すぐにつまずいてしまう」…実に考えさせられる言葉です。

しっかりと根を張った植物は、冬の寒さで土が凍っても、枯れることなく元気に花を咲かせます。そんな花のようにしっかりと根を張って生きることができるように、わたしも神様の言葉によって心を養っていきたいと思います。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋