田舎育ちのせいでしょうか。私は田んぼの風景が好きです。一面に水をたたえた田植え直後の田んぼ。真夏の生命力にあふれる緑色に染まった田んぼ。収穫間近の豊かに実った稲が並ぶ秋の田んぼ…。季節によって様々な表情を楽しませてくれる田んぼの風景が好きです。
先日、実家の近くを散歩していると、収穫を終えた田んぼの風景が広がっていました。今年のすべての働きを終えた田んぼに「今年もお疲れさまでした」と声をかけたくなりました。
今年もスーパーの店頭に新米が並ぶ季節になりました。お金を払えば当たり前のように美味しいお米を手に入れることが出来るわけですが、春に植えられた稲が、害虫や水害・日照りや台風から守られて収穫に至るには、並々ならぬ生産者の皆さんの苦労や祈りがあってのことなのだと、秋の田んぼを眺めながら改めて考えさせられました。
今年の11月は、「全日本15バプテスマ月間」ということで、全国の多くの教会でバプテスマ式が予定されています。丹精込めた多くの働きと自然の恵みがあって農作物が収穫に至るように、一人の人がイエス様と出会い、イエス様を受け入れる決心をするには、どれほど多くの熱い祈りと、聖霊の神様の働きがあったことでしょう。
しかし、わたしはあなたがたに言う。目をあげて畑を見なさい。はや色づいて刈入れを待っている。刈る者は報酬を受けて、永遠の命に至る実を集めている。まく者も刈る者も、共々に喜ぶためである。
(新約聖書 ヨハネによる福音書4:35,36 口語訳)
収穫のために働き、祈り、共に喜ぶ者となりたいと思います。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋