エサウさんとの再会を目前にし、ヤコブさんは一緒に旅をしている家族を先に行かせ、独り祈りの時を持ちました。
暗い夜の闇の中で、ヤコブさんは自分の罪を思い返しながら、祈り始めました。すると、その暗闇の中で誰かがヤコブさんに襲い掛かって来ました。ヤコブさんは誰だかわからないその相手に必死に応戦します。
しかし、その戦いの中においても、ヤコブさんは自分の罪の重さに苦しみ、真剣にその赦しを求めて祈っていました。
その戦いは両者一歩も引かない長期戦へと突入していきました。そして、いよいよ夜が明ける頃になった時、襲い掛かって来た相手は、ヤコブさんの腿の関節に改心の一撃を与えました。そして、そこから去ろうとしています。
その時、ヤコブさんは自分が一体誰と格闘していたのかということに気が付きます。その相手とは、まさにヤコブさんが罪の赦しを求めて戦いながらも真剣に祈り続けていた相手である神様でした。
そこでヤコブさんは、そこから去らすまいと必死にしがみつき、こう言いました。
「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」(聖書 創世記32:27 新共同訳)
ヤコブさんの心からの悔い改めと赦しを求める祈りを聞かれた神様は、ヤコブさんの願い通りその場所でヤコブさんを祝福されたのでした。
神様は、私たちが心から悔い改めて神様がお与えになりたいと思っている罪の赦しという祝福を真剣に求める時、必ずそれを与えてくださいます。