月別アーカイブ: 2018年4月

”キボウのトビラ”講演会のお知らせ

私たちが生きている世界や社会に目を向けるとき、思わず目を覆いたくなるような事件や問題が頻発しています。私たち自身もまた様々な悩みや困難を抱えて生きています。

聖書はこんな時代に生きる私たちに、どのようなことを語っているのでしょうか。確かに私たちが生きている世界には様々な困難がありますが、私たちは聖書の中に「キボウのトビラ」を開く鍵があると信じています。

この「キボウのトビラ講演会」では聖書の「ヨハネの黙示録」から、それらの問題に対する10の鍵について皆様とご一緒に考えてみたいと思います。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

演 題 日 時
1 黙示録~キボウのトビラを開く鍵 4/21(土)11:00~12:00
2 「終わり」の始まり~終末のしるし 4/21(土)13:30~14:30
3 罪はどこから来たのか? 4/28(土)11:00~12:00
4 罪の問題を解決するキボウのトビラ 4/28(土)13:30~14:30
5 あなたが法廷に立つ日 5/5(土)11:00~12:00
6 変わらぬ基準~神様の戒め 5/5(土)13:30~14:30
7 神様とあなたの特別な日~安息日 5/12(土)11:00~12:00
8 「死」に対するキボウのトビラ 5/12(土)13:30~14:30
9 人生をもう一度やり直す方法 5/19(土)11:00~12:00
10 天国~キボウのトビラの向こう側 5/19(土)13:30~14:30

 

講師:

藤田優稀(セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会長老)4/21,5/5,5/19

伊藤 滋(          〃           牧師)4/28,5/12

 

会場:セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会

甲府市上石田1-13-18 電話:055-226-4721

 

https://www.adventist-kofu.jp/

 

入場無料・駐車場有り。お気軽にお越しください。

わたしたちにヨルダン川を渡らせないでください / Do not make us cross the Jordan

モーセに導かれたイスラエルの民は、約束の地カナンを目指して進んでいました。しかし、あるとき彼らの中の一部の人々がモーセに言いました。

「主がイスラエルの共同体の前で滅ぼしてくださった土地は、家畜に適した土地であり、僕どもは家畜を持っております。もし、わたしたちがあなたの恵みを得ますなら、この土地を所有地として、僕どもにお与えください。わたしたちにヨルダン川を渡らせないでください。」

(旧約聖書 民数記32:4,5 新共同訳)

彼らも「約束の地に行かなくても、途中で適当な場所が手に入ればそれでいい」と最初から思っていた訳ではなかったはずです。しかし、目の前の現実ばかりに心が向いてしまった結果、彼らは「わたしたちにヨルダン川を渡らせないでください」(私は約束の地に行きたくありません)という気持ちになってしまったのです。そして彼らのその価値観は、彼らだけでなく、彼らの同胞の心を挫かせるものでもあったと聖書は警告しています(同7節)。

私たちにもまた、それぞれになすべきことが山積する目の前の現実があります。それらを無視して生きることは出来ません。しかし、それらの現実ばかりに心を奪われ、目指していた目的地を見失うことのないようにしたいものです。目的地を忘れずにこの世を生き抜いた人々のことを聖書は次

のように描写しています。

この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。

(新約聖書 ヘブライ人への手紙11:13 新共同訳)

The people of Israel were led by Moses and heading for the promised land Canaan. But some of them said to Moses.

 “the land the Lord subdued before the people of Israel—are suitable for livestock, and your servants have livestock.  If we have found favor in your eyes,” they said, “let this land be given to your servants as our possession. Do not make us cross the Jordan.”(Numbers 32:4,5 NIV)

They should not think in this way at the beginning. “I do not have to go to the promise land, if I can get a good land on the way.” But their hearts were too focused on the reality they were facing. As a result, they lost sight of their own destination. And their values discouraged the hearts of their colleagues.

We also have the same failures as they do. We also face many obligations to do and difficulties to overcome. We cannot ignore them. However, I do not want to lose sight of my destination. Even if I’m facing a lot of difficulties.

The Bible describes people who were living without forgetting the destination as follows.

 All these people were still living by faith when they died. They did not receive the things promised; they only saw them and welcomed them from a distance, admitting that they were foreigners and strangers on earth.(Hebrews 11:13 NIV)

決められた道を走り通す / I have finished the race

4月8日の日曜日、念願かなって「南アルプス桃源郷マラソン大会」に参加しました。私がエントリーしたのはハーフマラソンの部でした。生まれて初めてのマラソンイベント参加でしたが、連れて行ってくださった教会員の方々のおかげで、緊張しすぎることもなく楽しく参加することが出来ました。

会場は南アルプス市です。富士山や南アルプスの眺め、そして美しい桃の花を楽しむことが出来ました。コースの沿道で応援してくださる市民の方々、また給水所で水やスポーツドリンクを用意してくださる大会ボランティアの方々にも支えられて、無事に完走することが出来ました。

登山やマラソンは、しばしば人生にたとえられますが、その通りだなあと感じました。使徒パウロはこのように書いています。


わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。今や、義の栄冠を受けるばかりです。正しい審判者である主が、かの日にそれをわたしに授けてくださるのです。しかし、わたしだけでなく、主が来られるのをひたすら待ち望む人には、だれにでも授けてくださいます。

(新約聖書 Ⅱテモテ4:7,8 新共同訳)


私たちの人生には予期せぬ出来事が起きます。神様を見失ってしまうことや、神様を信じて生きることを諦めたくなるようなこともあります。しかし、最後まで主を待ち望み、走り通した者すべてに、神様は義の冠を用意していてくださるのです。共に励まし合い、支え合いながら決められた道を走り通りたいものです。

On Sunday, April 8, I participated in the half marathon. That was my first marathon event. However, the church members were with me, so I was able to enjoy it. I was able to enjoy the beautiful view of Mt. Fuji and the mountains of the Southern Alps. And the peach blossoms were beautiful.

Thanks to the cheers and the volunteers who supported us, I was able to finish the race.

A marathon is often likened to life. The apostle Paul said.

 

 I have fought the good fight, I have finished the race, I have kept the faith. Now there is in store for me the crown of righteousness, which the Lord, the righteous Judge, will award to me on that day—and not only to me, but also to all who have longed for his appearing.(2Timothy 4:7,8 NIV)

An unexpected incident often occurs in our life. It is sometimes difficult to keep believing in God. But God has promised. He will give a crown to the one who keep waiting for the Lord and run until to the end of life.

We belong to the church for that. I want to encourage each other and I’d like to arrive at the goal with you.

アロンの死を悼んで泣いた / All the house of Israel wept for Aaron

モーセの生涯がそうであったように、アロンの生涯も困難の連続でした。

2人は兄弟で力を合わせ、互いの欠点を補い合いながら民を約束の地へと導くという、神様から与えられた働きに人生をささげました。

しかし、彼らはたびたび失敗しました。アロンの失敗を見てみましょう。

アロンはモーセの妻が外国人であったことを非難しました。

アロンはミリアムと共に「主はモーセを通してのみ語られると言うのか」と不満をこぼしました。

モーセがシナイ山で神様から戒めを受け取っていたとき、モーセの帰りが遅く不安になった民の訴えに応じてアロンは彼らのために金の子牛の像を造りました。

アロンは決して完璧なリーダーではありませんでした。時に神様の期待を裏切り、またモーセを裏切りました。しかし、彼はその生涯の最後まで、神様から与えられた働きに取り組み、そして死にました。目指していた約束の地にたどり着くことは出来ませんでしたが、彼は自分の生涯を全うしたのです。


モーセはアロンの衣を脱がせ、その子エルアザルに着せた。アロンはその山の上で死んだ。モーセとエルアザルが山を下ると、共同体全体はアロンが息を引き取ったのを悟り、イスラエルの全家は三十日の間、アロンを悼んで泣いた。

(旧約聖書 民数記20:28,29 新共同訳)


私はこの箇所を読んだとき、胸が熱くなりました。私の信仰者としての歩みもまた失敗の連続です。神様を悲しませ、人を傷つけながら生きています。しかし、アロンがそうであったように、神様から自分に与えられた道を最後まで歩み通したいものだと強く思います。民の涙は、アロンが失敗を繰り返しながらも彼らにとってかけがえのない大切な存在であったことの証拠です。

Moses and Aaron’s life had many difficulties. They complemented each other and fulfilled the role given by God. However, they were often failed. Aaron made these mistakes.

Aaron accused him because Moses married a foreigner.

Aaron complained with Miriam.“Has the Lord indeed spoken only Moses?”

When Moses was absent for a long time, Aaron responded to the people’s request and made statues of the golden calf.

Aaron was not a perfect leader. He made many mistakes. He made God sad.

But he walked his way until the end of his life. He worked on the work given by God. He could not get to the promised land, but lived his own life to the end.

Moses removed Aaron’s garments and put them on his son Eleazar. And Aaron died there on top of the mountain. Then Moses and Eleazar came down from the mountain, and when the whole community learned that Aaron had died, all the Israelites mourned for him thirty days.(Numbers20:28,29 NIV)

My heart was moved when I read this verse. I also made many mistakes. I often hurt people and made God sad. However, like Aaron, I want to walk my own life to the end. Even if I make a mistake. When Aaron passed away, the people of Israel wept. Their tears are proof that Aaron was a valuable leader for them.