日別アーカイブ: 2017年2月10日

夜、そばに立って語られる主

気持ちが落ち込んでいるときや、困難な状況に陥っているとき、周囲からの励ましや祈りに支えられることがしばしばあります。「応援しているよ!」「あなたのために祈っているからね。」私自身、これまで何度もそのようなあたたかい言葉に励まされ、立ち上がることが出来ました。

しばらく前になりますが、様々な思いわずらいに心が押しつぶされそうになり、自分の部屋からなかなか出られない日がありました。そんな朝、憂うつな気持ちを必死に振り払うように聖書を開くと、次の言葉が与えられました。


 その夜、主はパウロのそばに立って言われた。「勇気を出せ。エルサレムでわたしのことを力強く証ししたように、ローマでも証しをしなければならない。」

(新約聖書 使徒言行録23:11 新共同訳)


私たちの主は、私が夜(お先真っ暗な状況)を過ごしているときにこそ、そんな私のそばに立って、優しくそして力強く語りかけてくださる方であることを、私は体験しました。その日、不安な

気持ちになることもありましたが、その朝与えられた聖書の言葉に勇気づけられて(「勇気を出せ!」と自分に言い聞かせながら)、一日を乗り切ることが出来ました。

KC4I0034

私たちが力を失っているとき、周囲の人の支えによってそこから立ち上がることができるのは本当に素晴らしいことです。しかし、誰からの助けも得られず、「自分は孤独だ!」と絶望させられるようなときに、神様から自分に語られた言葉によって力を得、立ち上がることのできる人はさらに幸いな人ではないでしょうか?使徒パウロを困難の中で前進させ続けたのは、そのような上からの力でした。私は人から慰めや励ましの声を聞く以上の真剣さと期待感をもって、神様の声に耳を傾けているだろうか?そう自問させられた一日でした。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋