月別アーカイブ: 2016年12月

主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな

2016年12月31日、2016年最後の日は安息日です。神様との交わりの中で、静かに今年一年間を振り返りたいと思います。

一年を振り返ると、楽しいこともありましたが、悲しいことや心が引き裂かれるような思いにさせられたこともしばしばでした。皆さんの2016年はいかがだったでしょうか?

年末になると心の中に思い出される聖書の言葉です。


わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。

(旧約聖書 詩篇103:2 新改訳)


確かに苦しみや悲しみの多い人生を私たちは生きています。しかし、心を静めて信仰の目を開いてそれらの日々を振り返ってみるとき、その苦しみや悲しみの中にも、「主の良くしてくださったこと」が見えてくるように思います。

過ぎし日々の中に、神の恵みを数えるとき、私たちの心は感謝と讃美に満たされます。私は年末に自分の手帳や日記を読み返しながら、神様からいただいた祝福を数えるひとときが好きです。

私自身、この1年、神様からの予想外の祝福をたくさんいただきました。間もなく迎える新しい1年はどんな年になるでしょうか?皆さんの新年に、神様の祝福が豊かにありますように。20161231%e4%b8%bb%e3%81%ae%e8%89%af%e3%81%8f%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%8f%e3%81%a0%e3%81%95%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%93%e3%81%a8%e3%82%92%e4%bd%95%e4%b8%80%e3%81%a4%e5%bf%98%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%81%aa

 

「主が私たちを導いてこられた道と、私たちの過去の歴史における主の教えとを忘れないかぎり、私たちは決して将来を恐れる必要はありません。」

(エレン・ホワイト R&H1905 年 10 月 12 日)

※写真は、八王子市内大和田橋からの初日の出です(2016年1月1日撮影)。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋

知る喜び

韓国での研修の最初の朝、不安でたまらない気持ちで聖書を開くと、次の言葉が目に留まりました。


わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる。

(新約聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ 13:12 新共同訳)


私たちは自分の人生に起きる様々な出来事の意味も、そして信じている神様のことも、100%完全に理解することは出来ません。しかし、いまははっきり見えなくても、それをはっきり理解する時が必ず来るのだと、神様は約束してくださいました。

その朝、私はこの聖句に勇気づけられました。自分の英語力は「おぼろげに映ったものを見る」ような頼りないものだけど、やがて「はっきり知ることができるようになる」と、神様から励まされたように感じたからです。

この日以来、この聖句を小さな紙に書き写し、手帳にはさんで持ち歩くようになりました。そして、自分の力の限界を感じるときには、この聖句を読んで、気持ちを奮い立たせています。20161224%e7%9f%a5%e3%82%8b%e5%96%9c%e3%81%b3

今回の研修は終わりましたが、次回の研修までたくさんの宿題が出されています。毎日時間を見つけてその宿題に取り組んでいます。今のところ、私の英語力に大きな変化はありませんが、今まで分からなかったことを少しずつ理解する喜び、「知る喜び」を味わい始められたのは感謝です。

神様が私たちの目を開いてくださって、一部しか見えなかったものをはっきりと見ることができるようにしてくださいますように。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋

※韓国・チェジュ島近くのウド島で(11月29日撮影)。

今週の礼拝について

12月24日のプログラム

12月24日の安息日プログラムは下記のようになります。

■安息日学校(讃美と聖書の学びのひととき)

午前9:30~10:45
持ち物:聖書、讃美歌(歌集)、聖書研究ガイド(テキスト)

■安息日礼拝

午前11:00~12:00

説教者:Arup Pandey(甲府教会員) ※通訳つきです。
持ち物:聖書、讃美歌(歌集)

  • 聖書研究ガイドなどは貸出用を用意しております。
  • 昼食を用意しております。
  • 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

言葉の力

学生時代、「どうせ将来英語の教師になるわけじゃないんだから」と、まともに英語の勉強をしませんでした。その結果、学生時代を通じて英語は苦手科目でした。

神学生のころ、「神学書講読」(英文の神学書を読む)というクラスがありました。単位を取るために必死で勉強しましたが、結果は保留でした。担当の先生のところに相談に行くと、「君が単位を取るためには、同じ神学科で学んでいる英語が得意な○○さんに毎月月謝を払って英語のレッスンを受けなさい」と言われました。それ以外に方法はない!と言うのです。正直に言いますと、そのときは屈辱的な気分だったのですが、卒業するためにはそんなことは言っていられません。何人かのクラスメートと共に、特別レッスンを受けることになりました。

ある日、その英語の先生から言われました。

「君は、やればできるよ!英語の才能があると思う。やらなかったらもったいないよ!」

彼が本気でそう思っていたのか、あるいは私を励ますためにそう言ったのかは分かりません。しかし、私にとってこの言葉は衝撃的な言葉でした。あの言葉が私の心の隅に残り続け、今回「この英語の研修に参加してみたい!」という気持ちになれたのだと思っています。言葉には力があります。人を励まし、後押しする力です。


だから、今それをやり遂げなさい。進んで実行しようと思ったとおりに、自分が持っているものでやり遂げることです。進んで行う気持があれば、持たないものではなく、持っているものに応じて、神に受け入れられるのです。

(新約聖書 Ⅱコリント8:11,12 新共同訳)


20161217%e8%a8%80%e8%91%89%e3%81%ae%e5%8a%9bこれは私が大好きな聖書の言葉です。自分が何かを持っていないことを嘆くのではなく、自分に与えられているもので何が出来るのかを考える人でありたいと願っています。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋

※韓国での研修でルームメートだった李牧師との思い出の一コマです。

涙の道・感謝の道

11月20日から12月7日まで、韓国チェジュ島のリーダーシップトレーニングセンターで行われた研修に参加してきました。韓国・中国・台湾・モンゴル・そして日本から牧師や教会リーダーが28名ほど集まり、英語とリーダーシップの研修を受けました。自ら希望しての参加だったにもかかわらず、出発が迫って来ると気が重くなり、大きな不安をかかえて研修が始まりました。

朝夕の礼拝、英語とリーダーシップの授業、運動やグループワーク、夜の振り返りの時間(もちろんすべて英語)など盛りだくさんのプログラムで、あっという間に時間が過ぎていきました。

英語のできない私にとって英語漬けの生活はとても辛いものでしたが、励まし合える仲間や心から信頼できる先生方やスタッフに支えられて、本当に恵まれた17日間を過ごすことが出来ました。


涙と共に種を蒔く人は/喜びの歌と共に刈り入れる。

種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は/束ねた穂を背負い/喜びの歌をうたいながら帰ってくる。

(旧約聖書 詩編126:5,6 新共同訳聖書)


私たちの人生には「泣きながら出て行く」しかないような厳しい場面があります。しかし、その泣きながら歩いた道を、「喜びの歌を歌いながら帰ってくる」日が来るのだと聖書は私たちに約束しているのです。

出発時、泣きたい気持ちで出て行った道を、神様への感謝で心が満たされる思いで帰ってきました。共に学び、祈り合った仲間たちと、それぞれが神様から置かれた場所で支え合っていきたいと思っています。いま、「涙の道」を歩んでおられる方に、特別な神様の守りと祝福が注がれますように。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋20161210%e6%b6%99%e3%81%ae%e9%81%93%e3%83%bb%e6%84%9f%e8%ac%9d%e3%81%ae%e9%81%93

※写真は、解散の朝、最初のグループの出発前にみんなでお祈りしている様子です(12月7日撮影)。