八ヶ岳山麓で行われたウォーキング大会に参加してきました。
スタート・ゴール地点は山梨県北杜市の“三分一湧水”でした。三分一湧水は、一日に8500tもの水が湧き出る水源地です。江戸時代、下流の村々の農業用水をめぐる争いを解決するために、湧出口の分水枡に三角形の柱を設置して湧水を三方向に均等に分けたことが名前の由来だと言われています。
水はいつの時代にも人間が生きていく上で欠かせない大切なものです。こんこんと湧き出る豊かな湧水を見、流れの音を聞いていると心が潤され、次の聖書の言葉が思い出されました。
あなた自身の井戸から水を汲み
あなた自身の泉から湧く水を飲め。
その源は溢れ出て
広場に幾筋もの流れができるであろう。
箴言5:15,16
「あなた自身の井戸」、「あなた自身の泉」とは何のことでしょうか?
「お前は何から生きる力を得ているのか」「どこに水を求めて生きてきたのか」と問いかけられているようです。
一見すると魅力的で、心を楽しませ、満たしてくれそうなものが溢れている世の中ですが、どんな時代にも変わらず私たちの心を満たし、潤してくれる確かなものがどれほどあるでしょうか。
イエス様は「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。私が与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」(ヨハネによる福音書4:14)と言われました。
イエス様が与えてくださる水、時代や状況の変化によって価値が失われることのない確かな水の源をしっかりと自分のものにするために―――日ごとに心を静めて聖書の言葉に向き合う時間を大切にしたいと思います。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋