聖書には私たちの心を慰める言葉がたくさん書かれている一方で、読む者の心に鋭く迫る警告の言葉も数多く書かれています。そのどちらもが、神様から私たちへの愛のメッセージです。
怠け者よ、蟻のところに行って見よ。その道を見て、知恵を得よ。
蟻には首領もなく、指揮官も支配者もないが
夏の間にパンを備え、刈り入れ時に食糧を集める。
(旧約聖書・箴言6:6~8 新共同訳)
「蟻を見習って備えをしなさい」との警告です。春になり、日差しの暖かい日には冬の間はほとんどその姿を見せることのなかった蟻たちが活発に活動しています。
私たち人間は自らを「万物の霊長」などと呼びますが、動物や昆虫から大切なことを教えられることも多いのです。
蟻は限られた時間の中で勤勉に働き、将来への備えをします。私たちはどうでしょうか?
4月25日、姉妹教会の八王子教会では「東日本大震災の教訓から首都直下大地震に備える」と題して防災講演会がもたれます。東日本大震災のとき、私たちはいざというときのための備えをすることの大切さを学びました。しかし、いま私たちは「備え」をしているでしょうか。様々な「備え」があります。災害への備え、将来への備え、イエス様を迎えるための備え…など。
「だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである」
(新約聖書・マタイによる福音書24:44 新共同訳)
とのイエス様の言葉をもう一度心に留めたいと思います。
セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋
※写真は、自宅前のプランターです。春になり、チューリップの花が咲きました。