投稿者「伊藤 滋」のアーカイブ

夏の終わり

厳しい暑さの夏でしたが、今週は気温が下がり朝晩は肌寒く感じられるくらいでした。皆さま、体調を崩されたりしていないでしょうか。

2週間ほど前、連日の猛暑に苦しんでいた頃のことです。実家に帰省して近くの山道を散歩していると、足下に山栗が転がっているのが目に留まりました。栗のイガはまだ緑色でしたが、自然界は確実に次の季節に向かって歩を進めているのだな、秋はもうすぐそこまで来ているんだ!と嬉しい気持ちになりました。(私は暑さが苦手で、秋が好きなのですが、夏が好きな方にとっては「夏の終わり」は寂しい季節ですね。)

どんなに猛暑の年、残暑が厳しい年でも、真夏の暑さがいつまでも続くわけではありません。同じように、私たちが体験する厳しい試練の日も、いつまでも続く訳ではないことを覚えたいと思うのです。

必死に祈り続けているのに一向に祈りが聞かれない、なぜ神様は沈黙しておられるのか?私は神から見放されているのではないか…そう感じてしまうような深い苦しみの中にあっても、自然界の小さな変化に次の季節の到来の近いことを覚えるように、何か小さなこと当たり前の日常の中に神様からの慰めや励ましを見いだすことが出来るなら、こんなに幸いなことはないのではないでしょうか。


天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。…神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。

(旧約聖書 伝道の書3:1,11 口語訳)


 

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋

※写真は、朝の散歩コースから見える牧場の様子です。20150829夏の終わり

野の草でさえ

イエス様は言われました。

「あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。」

(新約聖書マタイによる福音書6:27 新共同訳)

「悩まないで生きていきたい」だれもがそう願いますが、実際にはわたしたちの生活、人生には悩みがたくさんあります。若者には若者の、そして高齢者には高齢者の悩みがあります。生きている限り、悩みは尽きないものなのかもしれません。

先の言葉に続けて、イエス様は次のように言われました。

「なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。」

(マタイによる福音書6:28~30)

人生の重荷にあえぐとき、その重荷が奇跡的に取り去られることはないかもしれません。しかし、途方に暮れて足元に目を落としたとき、そこに咲く一輪の花から目の前の現実を生き抜いていくヒントや立ち上がる力が与えられるのだとイエス様のこの言葉は教えてくれます。一輪の花に命を与え、美しく装ってくださる神様が、わたしの人生に何をしてくださるのか期待しつつ歩んでいきたいと思います。

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋

20150822野の草でさえ①※写真①:実家の花壇に父が植えた花です。久しぶりの雨が降り、花も元気を取り戻したようです。

 

 

 

 

 

 

20150822野の草でさえ②

 

※写真②:北アルプス燕岳のコマクサです。種が落ちてから花が咲くまで13年もかかるそうです(撮影:小野寺法子)。

平和

今年も8月15日がやってきました。今年は特に終戦から70年の節目の年であるということ、また安全保障関連法案が審議されていることもあり、「平和」について特に考えさせられる夏になっています。

新共同訳聖書を調べてみると、「平和」という言葉が、旧新約合わせて218回使われています。「平和」は、聖書の中心的なメッセージだと言えるでしょう。

「平和」と訳されている「シャローム」(ヘブル語)と言う言葉は、単に戦争がない状態を指すだけでなく、平安・繁栄・健康・和解などの意味を含んでいます。

1945年8月15日に戦争が終わって以来70年、日本は戦争を体験していません。しかし戦争はなかったとしても、この70年が本当の意味で「シャローム」ではなかったことをわたしたちは知っています。

本当の平和は、ただ神からのみもたらされるものであり、それはキリストの再臨によって完全に実現されるものであることを覚えたいと思います。そして、わたしも自分が置かれた場所で「平和を実現する者」として生きていきたいと願っています。

【「平和」についての聖書の言葉】(いずれも新共同訳)

「平和を実現する人々は、幸いである」マタイによる福音書5:9

「どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。」ルカによる福音書10:5

「イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、『あなたがたに平和があるように』と言われた。」ルカによる福音書24:36

「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」ヨハネによる福音書14:27

セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会 牧師 伊藤 滋

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※写真は、先日訪れた沖縄県今帰仁村の海です。

夏休み聖書学校がもたれました

8月8日(土)、今年も夏休み聖書学校がもたれました。参加者は子ども2名でしたが、大人も一緒に元気に讃美歌を歌い、楽しくゲームをして、聖書のお話を聞きました。その後、みんなで白玉あんみつ作りをしました。

聖書のお話に耳を傾け、質問をしてくれた子どもたちの真剣なまなざしがとても印象的でした。子どもたちの心に蒔かれた福音の種がこれからも育まれていきますように。

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8月のべスパー(み言葉と食事を食べる会)の報告

厳しい暑さが続きますね。

8月6日(木)に沖縄から東京(八王子)に戻り、7日(金)に八王子から甲府に来ました。

沖縄よりも、甲府や八王子のほうが圧倒的に暑いです!

厳しい暑さの季節がもうしばらく続きますが、皆さまの健康が支えられるようにお祈りさせていただきます。

さて、昨日8月7日(金)に、べスパー(み言葉と食事を食べる会)が行われました。

今回は7名と、少し参加人数が少なかったですが、いつものように礼拝堂で讃美歌を歌い、それぞれが1週間あったことを振り返り、イエス様のたとえ話をみんなで読みました。

今回の食事は、ハヤシライスと夏野菜&果物でした。おいしかったです!

今回は、甲府市内で働いている学生時代からの友人も参加してくれてとても嬉しかったです。

べスパーが終わった後もしばらく時間を忘れて語り合いました。

次回は、9月11日(金)17時~です。

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