投稿者「伊藤 滋」のアーカイブ

アロンの死を悼んで泣いた / All the house of Israel wept for Aaron

モーセの生涯がそうであったように、アロンの生涯も困難の連続でした。

2人は兄弟で力を合わせ、互いの欠点を補い合いながら民を約束の地へと導くという、神様から与えられた働きに人生をささげました。

しかし、彼らはたびたび失敗しました。アロンの失敗を見てみましょう。

アロンはモーセの妻が外国人であったことを非難しました。

アロンはミリアムと共に「主はモーセを通してのみ語られると言うのか」と不満をこぼしました。

モーセがシナイ山で神様から戒めを受け取っていたとき、モーセの帰りが遅く不安になった民の訴えに応じてアロンは彼らのために金の子牛の像を造りました。

アロンは決して完璧なリーダーではありませんでした。時に神様の期待を裏切り、またモーセを裏切りました。しかし、彼はその生涯の最後まで、神様から与えられた働きに取り組み、そして死にました。目指していた約束の地にたどり着くことは出来ませんでしたが、彼は自分の生涯を全うしたのです。


モーセはアロンの衣を脱がせ、その子エルアザルに着せた。アロンはその山の上で死んだ。モーセとエルアザルが山を下ると、共同体全体はアロンが息を引き取ったのを悟り、イスラエルの全家は三十日の間、アロンを悼んで泣いた。

(旧約聖書 民数記20:28,29 新共同訳)


私はこの箇所を読んだとき、胸が熱くなりました。私の信仰者としての歩みもまた失敗の連続です。神様を悲しませ、人を傷つけながら生きています。しかし、アロンがそうであったように、神様から自分に与えられた道を最後まで歩み通したいものだと強く思います。民の涙は、アロンが失敗を繰り返しながらも彼らにとってかけがえのない大切な存在であったことの証拠です。

Moses and Aaron’s life had many difficulties. They complemented each other and fulfilled the role given by God. However, they were often failed. Aaron made these mistakes.

Aaron accused him because Moses married a foreigner.

Aaron complained with Miriam.“Has the Lord indeed spoken only Moses?”

When Moses was absent for a long time, Aaron responded to the people’s request and made statues of the golden calf.

Aaron was not a perfect leader. He made many mistakes. He made God sad.

But he walked his way until the end of his life. He worked on the work given by God. He could not get to the promised land, but lived his own life to the end.

Moses removed Aaron’s garments and put them on his son Eleazar. And Aaron died there on top of the mountain. Then Moses and Eleazar came down from the mountain, and when the whole community learned that Aaron had died, all the Israelites mourned for him thirty days.(Numbers20:28,29 NIV)

My heart was moved when I read this verse. I also made many mistakes. I often hurt people and made God sad. However, like Aaron, I want to walk my own life to the end. Even if I make a mistake. When Aaron passed away, the people of Israel wept. Their tears are proof that Aaron was a valuable leader for them.

「40日の祈り」と「70日の祈り」 / ”40 Days of Prayer” and “70 days of Prayer”

「しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

(新約聖書 ルカによる福音書22:32 新共同訳)


日本の多くの教会で、5月に伝道講演会が持たれます。そしてその講演会があと40日に迫ったいま、「40日の祈り」の取り組みがなされています。私たちの教会でも3月25日から、この特別な祈りの取り組みが始まりました。祈祷会や家庭集会などで集まって祈り、また集まることが難しい場合でもLINEやfacebookなどのSNS、また電話など様々なツールを用いて「一緒に祈る」取り組みをしています。

先日、私たち日本の教会が所属する北アジア太平洋支部で働く友人から「私たちの事務所でも、日本のために祈っています」という励ましのメッセージを受け取りました。事務所の壁には、“70Days Prayer for All Japan 2018 Maranatha”(「全日本18マラナ・タのための70日の祈り」)という横断幕が掲げられていました。その写真を見ながら胸が熱くなりました。

自分が何かの必要のために祈っている。そして自分だけが祈っているのではなく、一緒に祈る仲間がいるということ、さらにそのように祈っている私たちのために遠くから祈ってくれている人たちがいるということは何と素晴らしいことかと改めて感じました。

昨年の2月、体調を崩して休んでいた時に、知らない外国の方からメールを受け取りました。世界総会本部で働く牧師からの「私はあなたと日本伝道のために毎日祈っています」というメールでした。自分が肉体的にも精神的にも辛い時だったので、「あなたのために祈ってるよ」とイエス様から言われたように励まされました。

私たちは祈りによって神様と深く交わり、また仲間たちと支え合うことが出来ます。この「40日の祈り」を通して、そのような祈りの力をさらに体験したいと願っています。

But I have prayed for you, Simon, that your faith may not fail. And when you have turned back, strengthen your brothers.”(Luke 22:32 NIV)

Many Japanese churches will have evangelism meetings this May. Many people participate in “40 days of prayer” for the meeting. We also started this prayer from 25th March at our church. We are praying together at the prayer meeting and at the members’ home when learning the Bible. And, when it is difficult to gather together, we pray together using SNS, telephone and so on.

I received a message from my friend this week. She works at the office of the Northern Asia Pacific Division of Seventh-day Adventist church. The people working at the office also pray for the Japanese church and its work. They continue “70 days of prayer” for Japan.

I am praying with the members of the church for the ministry of our church. And there are friends praying in foreign countries for us. That is a great pleasure.

One day last year, I was resting because I felt ill. At that time, I received an e-mail from a person I do not know. He is a pastor who works at the General Conference of Seventh-day Adventist church. He said. “I pray everyday for you and your ministry.” I was very surprised. Because it was a hard day for me.

At that time, I felt as if Jesus told me, “I am praying for you.” Indeed, Jesus continues to pray for me.

We can connect strongly with God by prayer. And we can support each other with our friends by prayer.

I will experience such prayer power again through this “40 days of prayer”.

すべてをありのまま話した / Told him the whole truth

3月24日の八王子教会の安息日礼拝で、この春それぞれの学校を卒業した何人かの子どもたちが、証しをしてくれることになりました。きっとそれぞれの6年間、また3年間は嬉しいことや楽しいことがたくさんあった半面、悩んだことや苦しんだことも多かったのではないかと思います。楽しいことだけではなかったということに、その時間を過ごしてきた彼らの学校生活の価値の重みを感じます。

自分が体験してきたことを文章にまとめること、そしてそれを人前で話すということはまた、簡単なことではありません。しかし、彼らが快くそれを引き受けてくれたことに感謝しています。

イエス様が押し寄せる群衆の中におられたとき、一人の病気の女性がイエス様に近づき、ひそかにその服に触れました。彼女はイエス様についてのうわさを聞き、「この方の服にでも触れればいやしていただける」と思ったのでした。イエス様はご自分の中から力が出ていったことを感じ、「わたしの服に触れたのは誰か」と言ってあたりを見回されました。そのとき彼女はどうしたでしょうか?

女は自分の身に起こったことを知って恐ろしくなり、震えながら進み出てひれ伏し、すべてをありのまま話した。

(新約聖書 マルコによる福音書5:33 新共同訳)

 

彼女にとってもまた、自分が体験したことを公の場で証しすることは簡単なことではありませんでした。彼女は静かに人知れずその場を立ち去りたかったでしょう。しかし、イエス様は彼女が出て来ることを望まれました。彼女の信仰、彼女の体験を通して、その場にいた他の人たちが祝福を受けるためでした。子どもたちの体験や話しを聞いた人たち、そして語ってくれた一人一人が、神様の素晴らしさをもう一度体験することが出来るように願っています。

Four young people will talk about their experiences at the service of the Hachioji church on 24th March. They graduated from each school this spring. During their three or six years, there would have been something happy or sad.  They graduated beyond those periods. I think that it is worth the time they spent. It is not easy for us to write what they have experienced, and to talk about it in front of people.

They accepted my request willingly. I am grateful to them.

When Jesus was in the crowd, a woman approached him and touched its clothes. She was sick, but she believed that if she touched Jesus she would recover. When she touched Jesus, Jesus felt that power comes out of him. And he said. “Who touched me?” What then did she do?

 Then the woman, knowing what had happened to her, came and fell at his feet and, trembling with fear, told him the whole truth(Mark 5:33 NIV).

Telling her own experience in front of people was also difficult for her. She would want to leave there calmly. But Jesus hoped she would come out and talk about her whole experience. It was because other people were blessed by her experience.

I pray that people will be blessed through the experiences of young people at the worship service on 24th March. And God will bless the future of these young people.

すべてのわざには時がある

天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。生るるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、…神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。

(旧約聖書 伝道の書3:1,2,11 口語訳)

卒業シーズンを迎えています。我が家でも次男が高校を、そして三男が中学校を卒業しました。3年間というのは長いようで短いものです。不安と寂しさを感じながら送り出した子どもたちが、身も心も大きく成長して帰って来る姿が見られるというのは本当に感謝です。

さて、聖書は「すべてのわざには時がある」と言っています。

何かが始まる時があり、それが終わる時がある、私たちはそのような現実の中に生きています。今という時がいつまでも続くことが当たり前であるかのような錯覚に陥ってしまうことがありますが、この「時」がいつまでも続く訳ではないのです。もしもそうだとするならば、私たちは今の時にしか出来ないことが何かをもっとよく考え、今の時をもっと大切に生きる必要があるのではないでしょうか。そのように考えさせられました。

あなたに与えられている「今という時」にしか出来ないことは何ですか?

 

旅立ち / Departure

2016年11月から、北アジア太平洋支部が主催する英語とリーダーシップの研修に参加させていただいています。韓国・中国・台湾・モンゴルなど、支部内から27名の牧師や教会リーダーがこのプログラムに参加しています。2年間に4回の集中セッションがあり(1回のセッションは17日間)、その間は朝から晩までみっちり授業が詰まっています。英語が苦手な私にとっては苦難の日々ですが、そんな日々を共に過ごし一緒に学んだ仲間たちとの間に育まれた絆は、神様からの素晴らしい贈り物だと感じています。このプログラムは4回のセッションだけでなく、それぞれが自分の国に帰った後も課題が課せられ、毎週レポートを提出しなくてはなりません。それはまた、集中セッションでの勉強とは違ったきつさがあります。今週仕事が忙しかったからといって一旦勉強をやめてしまうと、ずるずると次の週、また次の週と怠けてしまうことになりかねません。

そんな私たち27名をいつも励まして支えてくれるスタッフがいます。彼はフィリピンからのミッショナリーで、この2年間、北アジア太平洋支部で私たちのために働いてくれました。私は彼と毎週オンラインで会話をしてきました。彼はいつも私たちを励まして、少しでも参加者たちがそれぞれの場所で努力を続けられるように支えてくれました。

その彼が、先月2年間の働きを終えて帰国しました。いつも彼がそこにいるのが当たり前のように感じていた私はいま、彼がそこにいなくなってしまったことに寂しさを感じています。別れは寂しいことですが、しかし私たちは離れていても互いのために祈り合い、また再会する希望の約束が与えられています。


「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。」(ヨハネ14:1~3)


春は別れと新しい出発の季節です。卒業や入学、就職や転勤といった人生の大切な節目を迎えた方、そしてそれらの方々を見送ったり、新しく迎えるという方も多いのではないでしょうか?それぞれの旅立ちを神様が祝福されますように。そして出会いや別れの向こうに、イエス様が約束された素晴らしい再会の希望があることをもう一度心に刻んで、それぞれに与えられた旅路を歩み続けることが出来ますように。

 

※クラスメイトとスタッフと共に(フィリピン1000人宣教師研修センターで)

I have been joining the CLAP(Communication and Leadership Advancement Program) program that is provided by Northern Asia pacific division of Seventh-day Adventists since 2016. There are 27 members (pastors and church leaders) from Japan, Korea, China, Taiwan and Mongolia are participating in it. There are four intensive sessions during  two years. One session is 17 days. During those periods, participants are learn English and leadership on a tight schedule. It is painful days for me who is not good at English. However, friendship with the members I met there is a gift from God for me.

This program is assigned not only intensive sessions but also homework to members after each comes home. It is difficult for me to do their homework while doing my work. If I stop studying because I am busy this week, I will be lazy, even if I have time next week. The NSD office has staff to support us. He came there as a missionary from the Philippines. He always encouraged us and urged us to do their homework. I am very grateful to him. If he were not there, I would have been impossible to keep studying until today.

I handed him a report every week and had an online conversation with him. However, he returned his country after finishing his work last month. He is not in the office right now. I was very sad.

Say to goodbye is sad, but we can pray each other even if we are separate, and we can look forward to the reunion. God gave us the hope of reunion.

 “Do not let your hearts be troubled. You believe in God; believe also in me. My Father’s house has many rooms; if that were not so, would I have told you that I am going there to prepare a place for you? And if I go and prepare a place for you, I will come back and take you to be with me that you also may be where I am.(John 14:1-3 NIV)

Spring is the season of encountering parting and departure (especially in Japan, and Korea). We leave in this season and may send a friend out. May God give you hope of second coming of Jesus and reunion in this season.