投稿者「伊藤 滋」のアーカイブ

価値あるものを見落とすことはない / Their eyes see all its treasures

「最初は意味が分からなくても、それでも読み続けているうちに、少しずつ、でもはっきりと書かれている言葉の意味が分かるようになってきました。」

先日、一緒に聖書を学んでいる方が、本当に嬉しそうな笑顔で話してくださいました。

現代は、「早さ」「手軽さ」「分かりやすさ」が求められる時代です。

テレビのCMやインターネットの動画など、分かりやすく簡潔で、視聴するのにそれほど時間がかからないものが重宝されます。

聖書は分厚い本です。読み始めても、背景が分からなければ理解するのが難しい箇所も多く、心を決めて読み始めても、途中で投げ出したくなることもしばしばです。しかし、それでも諦めずに、「神様、あなたのことをもっと知りたいです。どうかあなたの言葉を理解する力をお与えください。」と祈りながら読み続けていくうちに、最初は分からなかった言葉の意味や、深みが味わえるようになっていくのです。

人は暗黒の果てまでも行き/死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。

猛禽もその道を知らず/禿鷹の目すら、それを見つけることはできない。

だが人は、硬い岩にまで手を伸ばし/山を基から掘り返す。

岩を切り裂いて進み/価値あるものを見落とすことはない。

(旧約聖書 ヨブ記28:3,7,9,10 新共同訳)

聖書を読むということは、宝探しと似ています。根気よく諦めずに、深く掘り下げていくうちに本当に価値あるものと出会うことができるのです。

 

A Bible student told me a face that looked very happy.

“When I started reading the Bible, I could not understand its meaning, but when I continued to read it without giving up, I became able to understand it.”

I was very happy to hear her saying.

In modern times, “quickness”, “easily” and “easy to understand” are required. For example, television commercials are very short and easy to understand. Many comfortable internet short movies are made.

In contrast, the Bible is a thick and difficult book. I have often found it difficult to keep on reading it. However, if you continue reading while asking God without giving up on it, you will gradually understand it. It is a very exciting experience.

Mortals put an end to the darkness;
they search out the farthest recesses
for ore in the blackest darkness.
No bird of prey knows that hidden path,
no falcon’s eye has seen it.
People assault the flinty rock with their hands
and lay bare the roots of the mountains.
10 They tunnel through the rock;
their eyes see all its treasures.

(Job 28:3,7,9,10 NIV)

Reading the Bible is similar to finding treasure. If you give up soon, treasure will not be found. But if you tunnel through the rock; your eyes see all its treasures.

「キボウのトビラ」講演会 / Revelation of Hope

ある聖書学者によれば、聖書には800もの預言の言葉があり、そのうちのおよそ90%がすでに実現しているそうです。

私たちは聖書を「過去の本」「古い本」と考えます。確かに聖書はこの世界や人間の起源や歴史について書かれていますので「過去の本」ですが、それだけでなく私たちの将来を照らす「未来の本」でもあります。


イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストにお与えになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。…この預言の言葉を朗読する人と、これを聞いて、中に記されたことを守る人たちとは幸いである。時が迫っているからである。

(新約聖書 ヨハネの黙示録1:1,3 新共同訳)


「黙示録」とは、もともと「明らかにする」「覆いを取り除く」という意味の言葉です。神様は、

この混乱した時代に生きる私たちのために秘められていた神様のご計画を「明らかにする」ために

この黙示録を与えてくださったのです。

私たちの教会では現在、「キボウのトビラ」講演会が持たれています。この講演会では、聖書の中から、特に黙示録の中から神様の警告と約束の言葉を学びます。私たちは混乱し、価値観が錯綜する時代にあって、聖書こそが私たちの「キボウのトビラ」であると信じているからです。あなたもこの黙示録を通して神様からの素晴らしい贈り物を受け取りませんか?

 

One Biblical scholar estimates there are 800 verses in the Bible on prophecy and 90% of them have already come to pass.

We often think that “the Bible is a past book.” Certainly the Bible records the creation of the world, our origin, and the history of human beings. However, the Bible also refers to our future. That is a book of the future.

The revelation from Jesus Christ, which God gave him to show his servants what must soon take place. He made it known by sending his angel to his servant John, who testifies to everything he saw—that is, the word of God and the testimony of Jesus Christ. Blessed is the one who reads aloud the words of this prophecy, and blessed are those who hear it and take to heart what is written in it, because the time is near.(Revelation 1:1-3 NIV)

The title of the book of Revelation means a “revealing” or “unfolding.”

The Book of Revelation is open.  It is not closed.

God gave us Revelation for us living in this difficult times.

We are having  special meeting right now. That is a “Revelation of Hope”. We will know God’s plan through learning of revelation. We believe that the Bible is the key to hope. Let’s receive this hope from God!

”キボウのトビラ”講演会のお知らせ

私たちが生きている世界や社会に目を向けるとき、思わず目を覆いたくなるような事件や問題が頻発しています。私たち自身もまた様々な悩みや困難を抱えて生きています。

聖書はこんな時代に生きる私たちに、どのようなことを語っているのでしょうか。確かに私たちが生きている世界には様々な困難がありますが、私たちは聖書の中に「キボウのトビラ」を開く鍵があると信じています。

この「キボウのトビラ講演会」では聖書の「ヨハネの黙示録」から、それらの問題に対する10の鍵について皆様とご一緒に考えてみたいと思います。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

演 題 日 時
1 黙示録~キボウのトビラを開く鍵 4/21(土)11:00~12:00
2 「終わり」の始まり~終末のしるし 4/21(土)13:30~14:30
3 罪はどこから来たのか? 4/28(土)11:00~12:00
4 罪の問題を解決するキボウのトビラ 4/28(土)13:30~14:30
5 あなたが法廷に立つ日 5/5(土)11:00~12:00
6 変わらぬ基準~神様の戒め 5/5(土)13:30~14:30
7 神様とあなたの特別な日~安息日 5/12(土)11:00~12:00
8 「死」に対するキボウのトビラ 5/12(土)13:30~14:30
9 人生をもう一度やり直す方法 5/19(土)11:00~12:00
10 天国~キボウのトビラの向こう側 5/19(土)13:30~14:30

 

講師:

藤田優稀(セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会長老)4/21,5/5,5/19

伊藤 滋(          〃           牧師)4/28,5/12

 

会場:セブンスデー・アドベンチスト甲府キリスト教会

甲府市上石田1-13-18 電話:055-226-4721

 

https://www.adventist-kofu.jp/

 

入場無料・駐車場有り。お気軽にお越しください。

わたしたちにヨルダン川を渡らせないでください / Do not make us cross the Jordan

モーセに導かれたイスラエルの民は、約束の地カナンを目指して進んでいました。しかし、あるとき彼らの中の一部の人々がモーセに言いました。

「主がイスラエルの共同体の前で滅ぼしてくださった土地は、家畜に適した土地であり、僕どもは家畜を持っております。もし、わたしたちがあなたの恵みを得ますなら、この土地を所有地として、僕どもにお与えください。わたしたちにヨルダン川を渡らせないでください。」

(旧約聖書 民数記32:4,5 新共同訳)

彼らも「約束の地に行かなくても、途中で適当な場所が手に入ればそれでいい」と最初から思っていた訳ではなかったはずです。しかし、目の前の現実ばかりに心が向いてしまった結果、彼らは「わたしたちにヨルダン川を渡らせないでください」(私は約束の地に行きたくありません)という気持ちになってしまったのです。そして彼らのその価値観は、彼らだけでなく、彼らの同胞の心を挫かせるものでもあったと聖書は警告しています(同7節)。

私たちにもまた、それぞれになすべきことが山積する目の前の現実があります。それらを無視して生きることは出来ません。しかし、それらの現実ばかりに心を奪われ、目指していた目的地を見失うことのないようにしたいものです。目的地を忘れずにこの世を生き抜いた人々のことを聖書は次

のように描写しています。

この人たちは皆、信仰を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。

(新約聖書 ヘブライ人への手紙11:13 新共同訳)

The people of Israel were led by Moses and heading for the promised land Canaan. But some of them said to Moses.

 “the land the Lord subdued before the people of Israel—are suitable for livestock, and your servants have livestock.  If we have found favor in your eyes,” they said, “let this land be given to your servants as our possession. Do not make us cross the Jordan.”(Numbers 32:4,5 NIV)

They should not think in this way at the beginning. “I do not have to go to the promise land, if I can get a good land on the way.” But their hearts were too focused on the reality they were facing. As a result, they lost sight of their own destination. And their values discouraged the hearts of their colleagues.

We also have the same failures as they do. We also face many obligations to do and difficulties to overcome. We cannot ignore them. However, I do not want to lose sight of my destination. Even if I’m facing a lot of difficulties.

The Bible describes people who were living without forgetting the destination as follows.

 All these people were still living by faith when they died. They did not receive the things promised; they only saw them and welcomed them from a distance, admitting that they were foreigners and strangers on earth.(Hebrews 11:13 NIV)

決められた道を走り通す / I have finished the race

4月8日の日曜日、念願かなって「南アルプス桃源郷マラソン大会」に参加しました。私がエントリーしたのはハーフマラソンの部でした。生まれて初めてのマラソンイベント参加でしたが、連れて行ってくださった教会員の方々のおかげで、緊張しすぎることもなく楽しく参加することが出来ました。

会場は南アルプス市です。富士山や南アルプスの眺め、そして美しい桃の花を楽しむことが出来ました。コースの沿道で応援してくださる市民の方々、また給水所で水やスポーツドリンクを用意してくださる大会ボランティアの方々にも支えられて、無事に完走することが出来ました。

登山やマラソンは、しばしば人生にたとえられますが、その通りだなあと感じました。使徒パウロはこのように書いています。


わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。今や、義の栄冠を受けるばかりです。正しい審判者である主が、かの日にそれをわたしに授けてくださるのです。しかし、わたしだけでなく、主が来られるのをひたすら待ち望む人には、だれにでも授けてくださいます。

(新約聖書 Ⅱテモテ4:7,8 新共同訳)


私たちの人生には予期せぬ出来事が起きます。神様を見失ってしまうことや、神様を信じて生きることを諦めたくなるようなこともあります。しかし、最後まで主を待ち望み、走り通した者すべてに、神様は義の冠を用意していてくださるのです。共に励まし合い、支え合いながら決められた道を走り通りたいものです。

On Sunday, April 8, I participated in the half marathon. That was my first marathon event. However, the church members were with me, so I was able to enjoy it. I was able to enjoy the beautiful view of Mt. Fuji and the mountains of the Southern Alps. And the peach blossoms were beautiful.

Thanks to the cheers and the volunteers who supported us, I was able to finish the race.

A marathon is often likened to life. The apostle Paul said.

 

 I have fought the good fight, I have finished the race, I have kept the faith. Now there is in store for me the crown of righteousness, which the Lord, the righteous Judge, will award to me on that day—and not only to me, but also to all who have longed for his appearing.(2Timothy 4:7,8 NIV)

An unexpected incident often occurs in our life. It is sometimes difficult to keep believing in God. But God has promised. He will give a crown to the one who keep waiting for the Lord and run until to the end of life.

We belong to the church for that. I want to encourage each other and I’d like to arrive at the goal with you.